解散なくしては、傀儡政権にすぎない


【小泉郵政選挙との違い】

 自民党が小泉郵政選挙で得た300超の議席の優位を、麻生政権
 まで引っ張ったことを挙げて、今回の民主党も同様であると
 考える向きもあるだろう。

 批判的な人は、民主党が批判してきた「政権たらいまわし」の
 否定であり、自己撞着であるという。

 民主党贔屓の人は「大人の対応」であり、現実的には仕方がな
 いのだ、と擁護するだろう。

 だが、小泉と小沢とでは、決定的な違いがある。そのことを理
 解しているであろうか?


【引責辞任した小沢・鳩山氏】

 小沢・鳩山両氏は、引責辞任したのである。であるならば、彼ら
 の功績であった政権交代選挙の結果もまた、審判に掛けられねば
 ならないはずだ。

 また、選挙での「功績」は、そのまま政治勢力の大きさを意味する。

 小沢氏や鳩山氏が先の選挙で得た政治勢力は、なお残っている。
 残っているどころか、彼らの勢力の上にしか、管政権は立脚でき
 ないのが現状である。

 つまるところそれは、親に食わせてもらっていながら、親の仕事
 を批判する、頭でっかちな息子の姿に他ならない。


【任期満了した小泉氏】

 これに対して、小泉氏の辞任は、自民党総裁としての任期切れに
 よるものであり、引責辞任ではない。

 ゆえに、後継政権は、郵政改革を否定しない限り、解散する必要
 がない。

 そうである以上は、議院内閣制なのであるから、首相が代わるた
 びに解散する必要はない。議員内閣制においては、政権政党とし
 て責任を負うものだからだ。

 首相が代わるたびに選挙をしなければならない場合とは、首相と
 党が引責辞任した場合などである。特に、その首相の下で選挙で
 大勝していた場合には、解散総選挙をしなければならない。

 そのような首相が引責辞任するということは、その選挙事態が否
 定されたということを意味する可能性が大きいからだ。

 そうではないのか、ただ首相はじめ、一部の権力者だけが問題だ
 と思われているのか、それを選挙で確認しなければならない。

 この作業を怠れば、引責辞任したはずの小沢・鳩山両氏による傀儡
 政権になることは避けようがないのだから。