よい政治の為にこそ言論の自由が必要


 【良い政治の為に必要なもの】

 古今東西、名君のすることは決まっている。

 広く意見や知識や新規珍奇な文物を求め、新しき制度を導入
 し、誤りあればすばやく修正する。

 新しき物事を見出すのも、体制や政策に誤りを発見するのも、
 人々からの意見聴取にある。

 すなわち、言論の自由あってこその良い政治である。

 言論の自由があってこそ、権力者の不正は糾弾され、政策
 の過ちは糾されるのである。

 名君はそれを知るがゆえに、忍耐をもって痛耳に耐える。が、
 凡君はそれに耐えられない。名君もまた、老いては凡君以下
 となる傾向がある。

 君主によって与えられた言論の自由は、君主の器量の限界が
 自由の限界となり、政治の限界となる。

 ゆえに、君主制は結局は弱い。