参議院選挙のまえに


【先の政権交代は政権交代にあらず】

 単に、政権交代しさえすればよいのであれば、ナチスでもオームでも
 構わないはずだ。社会党が野党第一党だった時代、社会党をして政権
 交代可能な政党であれかし、と思っていた”識者”が少なくなかった
 ところをみると、案外、ナチスでもなんでも構わないと思っている人
 が多いのかもしれない。

 しかしそれは、とんでもないことだ。

 民主主義の政権交代とは、よりマシな民主主義を以って運営されている
 政党を選ぶということである。そうであればこそ、どの政党が勝っても
 民主主義は担保されるのだ。

 ところが、先の選挙において、そのようなことは一顧だにされなかった。
 民主党に民主主義があるかどうか(まあ、誰がみても無いことが明白だ
 ったのだが)は全く問題にされなかった。

 民主党自身が自分達に民主主義があるとは言わなかった。マスコミもそれ
 を問題視しなかった。さらには、自民党までもがそれを追求しなかった。

 ほとんどすべての国民が、民主党に民主主義があるかどうかを問題にしな
 かったのだ。このような政党に政権を与えるという愚挙に加担した有権者
 を笑う資格は、そうでなかった他の国民にもないのである。

 このような政権交代は、「民主主義の小さな進歩」などでは断じてない!

 これは民主主義の自殺であり、自殺したことにさえ気づかないゾンビ国家
 が出来上がったことを意味する。

 そして今、国民はゾンビに立ち直って歩けと声援を送るのである。
 「馬鹿は死んでも治らない」のか。