失業者は国の宝


【古代国家においては】

 古代国家においては、強制労働こそが最大の課税であった。

 生産の限界は労働力の限界によって決まった。労働力が限界に達すると、
 そこで生産高は止まる。

 そして、産業革命以前においては、生産力の限界は、社会の潜在的需要
 を常に下回っていた。

 いわゆる「セイの法則」は、この状況下でならば、成立する。


【近代になって】

 資本主義社会が登場してから、失業者が大量に現れた。

 これはつまり、生産力が需要を抜き去り、需要を満たす生産をしてもなお、
 労働力が余る時代になったということである。

 ゆえに、今現在、どの国においても失業者対策は国家の主要政策となって
 いる。


【古代に帰れ】

 しかしこれはオカシイではないか?

 失業者が存在するということは、古代的価値観からすれば、「宝の山」が
 存在しているようなものだ。

 この失業者を使って、なんでも生産できるではないか。

 失業者という宝を使って、有益な事業を行えばよい。失業者は、そのまま
 では何も生まないが、国家が雇って何かをさせれば、社会の財は増える。

 マクロ的に見て、国富は増える。