サギまがいの伊丹空港廃止論

【カマシとスリカエ】

 中央リニアが出来れば、伊丹・羽田間の需要はなくなる。
 伊丹の需要のほとんどは羽田便。だから伊丹を廃止する。

 こう言われると、なにかもっともらしく聞こえてしまうけれども、
 これは詭弁であろう。

 なぜならば、リニアができるまでの時間と、伊丹空港を廃止する
 ために必要な期間とでは、まるで長さが違うからである。

 空港を廃止するたまにかかる期間など、たかが知れている。単純
 な廃止ならば一週間とかかるまい。廃止を前提とした縮小・投資
 抑制を行うにしても、一年から数年で十分だ。

 対して、中央リニアはいつできるのであろうか。いまだ、画餅と
 しか言いようのない”プラン”があるだけだ。

 リニアができるから伊丹空港を廃止するべきという論が正当性を
 持つのは、リニア用地買収が終わり、着工が始った時点以降であ
 る。そこからでも、リニア開通までには、短くて5年、おそらく
 は十年以上かかるであろうから、その時点で伊丹廃止を考えても
 決して遅くは無い。

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 それとは別に、リニアが出来れば羽田便の需要が無くなるという
 予想はアテになるのであろうか。

 なるほど、東京へ行くだけの人はリニアに乗るだろう。しかし、
 これからハブ化を目指す羽田空港には、羽田乗換えの為に伊丹から
 向かう人が増えていくはずである。この人々はリニアに乗らない。

 加えて、橋元氏の意見は、現・民主党の方針に沿ってのものである
 が、さて、その民主党の言うことがアテになるのかどうか。

 四年後には政権交代しているかもしれないのに。

 民主党政権のいうことを真に受けるのであれば、まずリニア建設の
 予算が一兆円を超えるのを見届けてからであろう。