帰国者は、つらいよ

 ドン・マローニ著 「外人はつらいよ」の感想。

 読み返していて、一番印象に残ったのは、アメリカに帰国したとき
 の「逆カルチャーショック」が大きかったというくだり。

 というのは、数日前の新聞に、アメリカ滞在を終えて日本に帰って
 来たという人が、帰国後の逆カルチャーショックのほうがむしろ面 
 倒だった、とか書いていたのを読んだからだ。

 この人の文を読んだかぎりでは、なにか日本が非常に遅れている
 がゆえにそうなのか、という印象をうけてしまうが、アメリカ人も帰国
 すれば、同様な「め」にあうのだ、ということがわかって安心した。

 つまり、どこの国の人であれ、外国に長期滞在したのちの、逆カル
 チャーショックのほうが強いのだ。

 なぜそうなのか。

 ひとつの答えとして、「阻害感」が芽生えるからだといえると思う。

 例えば、日本からアメリカに留学したとして、留学先において、その
 学生はアメリカ人ではないけれども、別にそのことを気に病むことも
 ない。

 日本人だという、別のよりどころがあるからである。

 ところが、帰国すると話が違ってくる。

 アメリカナイズドされた自分は、もはや生粋の日本人ではない。
 そう感じざるをえない場面に何度も出会うことになる。

 だからといって、アメリカ人になれたわけでもない。

 つまりは、

 日本人でもアメリカ人でもない、亡国の民となってしまったのだ。

 しかし、

 亡国の民ということは、逆に言えば国際人だ、ということもできる。

 おそろしいことだ。

 留学は、必ずしもプラスとはならない。亡国の民に身をおとしめる
 危険があるのだ。

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